2011/2/20

Taylor Swift @ Budokan 2011.2.16  Live

クリックすると元のサイズで表示します

Taylor Swistの(商業的コンサートとしては)初来日はちょうど一年前。そのときは世界中でベストセラーになっていたにも関わらずようやく日本発売となった『FEARLESS』のプロモーションも兼ねていたためか、あるいはポップ・カントリーのライヴが極めて珍しかったためか「これで最初で最後じゃないか」という興味本位のオーディエンスが少なからずいたと思う。その後サマソニにも出演し、とうとうこれで一年の間に3回目の来日公演。カントリー以前にポップ・アイドルとしても格段のフットワークの軽さ。時代が変わったのか、単に彼女のマネジメントの特性なのかはわからない。ただ、この一年で日本における彼女の扱いが変わったことだけは確かだろう。

それは九段下の駅を降りた時点でわかる。なにしろ若い女性、というか女の子ばかり。しかも平日コンサートの常として開演時刻を過ぎても人がまだ集まらない、なんてこともなく、19時過ぎには会場外にはほとんど人がいなかったそう。年齢にしても熱心さにしてもこれまでにない場違い感に不安になるけど、まあ仕方がないか。会場内も予想通り女性陣に占領され、アリーナ階のトイレは1つを残してすべて女子用に解放とかかなりの念の入れよう。男性がいないわけではないんだけど(むしろ男性は年齢層高め)、正直同行者が来るまでは居心地悪かったです…。

とはいえ、会場が暗転してファンが持ってるペンライトが一斉に光り(壮観)演奏が始まればそんなことは関係なし。Taylor本人の様子はオフィシャルサイトや、撮影可だったので熱心なファンのサイトを探してチェックしていただくとして、まずは新作の「Sparks Fly」でスタート。バンドメンバーはこれまでと一緒かな。ギター×3、ベース、キーボード、ドラム、そしてフィドルとコーラスが女性。ロックに比べると大所帯に感じるけど、日本のアイドルとかを見慣れている人にとってはフィドルは別としてそう驚く編成ではないのかもしれません。そして、音も良かった。ちょっと小さめなのは年齢層に配慮してたのかも。

続いてはドラムのイントロからファーストシングルの「Mine」。CDのように歌から入るには…ちょっと絶対音感足りないのかも。まあそんなことも許されるのが彼女のキャラクターなのでしょう。この曲はギターを抱えて登場したけど、続く「Back To December」ではピアノの弾き語り。色々見せ場をつくるために練習しているようです。ところでTaylorといえば曲紹介のときに自分の恋愛経験(恋愛論?)を語るのが特徴。これまでの日本公演でも言葉の壁など気にせずに行っていたけど、どうやら通じていないことに気がついたか、今回は「The Story Of Us」の前にちょっとだけMCが入っただけだった。

前半ハイライトは、携帯電話の着信音からナレーションに続いてのロック・ナンバー「Better Than Revenge」。しかしこれってPARAMOREの「Misery Business」そっくりですね。ところでこの曲の最中に突然警備が厳しくなり、通路にロープを張り始める。しかも客席を押さえつけるように。確かにノリの良い曲だけど、今日のオーディアンスはかなりマナーが良いし、誰も通路にはみ出したりしてないし、ちょっとやり過ぎなんじゃ。続いては衣装を替えて、新作のタイトルチューン「Speak Now」。スクリーンの映像といい、女性メンバーを両脇に従えての登場といい、昔のガール・ポップを意識したのでしょうか。すると突然、ステージを降りてアリーナの中へ、さらに通路を歩いて後方に移動。当然オーディエンスは大騒ぎ。さっきからの厳重警備はこのためだったのか。と、するとこっちにも来るのかも。

クリックすると元のサイズで表示します

後方に移動したTaylor、用意されてた特設ステージでギターを抱え「Fearless」を弾き語り。このサブステージが今日初めての、そして唯一の前作『FEARLESS』からの楽曲披露でした。アリーナ後方・2階席が騒然とする中、3曲目の「You Belong With Me」を歌いながら再びメインステージに戻る、おかげでロープ一本隔てただけの至近距離で目撃することができました。あと、この曲での合唱はこの日一番の盛り上がりだったかもしれません。

その後3度目の衣装替えをした後はスロウ・ナンバーが続き、アルバムと同じく最後は「Long Live」で本編終了。何となく声の調子が落ちてきたような気がしたけど、そのためかアンコールも「Love Story」の1曲だけ。1stからは全く演奏せず、2ndからも4曲だけという極端な新作シフトは、まあ今最も人気のある人ならではのセットでしょう。

約90分の短めのステージ。英語圏ではこれにMCが入ることを考えると2時間近くになるだろうし、ちょっと終盤声が出てなかった気もするのでこれが限界か?この後ファンとのイベントもあったようだし。それでも、華やかでファンが夢中になる演出は、音楽不況などという言葉を吹き飛ばすだけのパワーを感じたもの。しかし正直こんな良い場所で見たことにやや罪悪感を覚えるほどの場違いなイベントでした。次はもっと後ろの席にした方が良いかもしれません。

-Set List
1. Sparks Fly
2. Mine
3. Back To December
4. The Story Of Us
5. Better Than Revenge
6. Speak Now

-Move to sub Stage-
7. Fearless
8. Fifteen
9. You Belong With Me

-Back to main stage
10. Dear John
11. Enchanted
12. Long Live

-Encore-
13. Love Story

2011/1/31

ARIEL PINK'S HAUNTED GRAFFITI @ SHIBUYA O-NEST 2011.1.25  Live

クリックすると元のサイズで表示します

ANIMAL COLLECTIVEが主催するPAW TRACKSに所属、宅録アーティストとして西海岸では知る人ぞ知る存在となっていたAriel Pink。昨年はメジャー系インディレーベル?4ADからHAUNTED GRAFFITIというバンド名義でアルバム『BEFORE TODAY』をリリース、各種メディアで大絶賛された。個人的にも昨年のベストアルバムと断定できるほど気に入っていたが、持ち前のローファイサウンドをソウルやAORといった本来相容れないスタイル(そもそもローファイとはこれらのカウンターだったはず)に昇華させて独特のアプローチを見せている。それ以前に楽曲の質の高さも特筆もので、そんな彼らが来日とあってはこれは見逃すわけにはいかない。元々4ADのイベントでの来日だったが、単独が決まると知ってあわててチケットを手配した(いや、DEERHUNTERも好きなのでイベントも気になってはいたのですが)。

会場は渋谷のO-NEST。西も東もDUOも行ったことあるけどここは初めて。キャパは100人くらい?アマチュアでもちょっとした人脈あれば満員にできそうな広さで、それでも最初はガラガラでみんな床に座り込んでいた。まあ、いくらPitchforkとかで絶賛されててもチャートに入るような売れ方してないので仕方ないかな。それでも前座のOH SUNSHINE(在日米国人らしき女性ヴォーカルとJack Whiteもどきのギタリストからなるデュオ)が終わった頃にはかなり人も増えてきた。ここで8時。前座長過ぎないか?

そしてセットチェンジが始まる。この手のバンドだったら、通常メンバー自らセッティングを行うことも多いので…と思ったらやっぱり出てきたHAUNTED GRAFFITIの面々。しかし肝心のAriel Pinkがいないぞ。代わりにピンクのタンクトップ+金髪ロン毛+グラサンのDavid Lee Rothみたいなのがうろうろしてる。ま、まさか。

20:15頃に場内が暗転、まるでラジオのようにノイズに混じってDJが「California Dreamin'」や「I'm A Believer」などのオールディーズを紹介する。David風のグラサン男がそれを口パクでモノマネする。そして…演奏が始まる。曲は「Hardcore Pops Are Fun」。やっぱりこいつがAriel Pinkだ。前日もかなり派手な格好をしていたようだけど。今日のインパクトには適わない(どっかに写真載ってないかな)。

演奏は思ったよりずっとタイトで安定感がある。特にセンターに立っているベースがサウンドの要。ギターとキーボードがハーモニーをつけているけど、これもなかなか。肝心のArielの歌唱力がいまいちだけど、まあそれは何となく予想ついてたし。しかし思った以上にタイトがサウンドが、序盤の「Bright Lit Blue Skies」に代表されるように『BEFORE TODAY』のゆるい緻密さとずれている。反面、以前の曲がシンプルなギター・ロックとしての輪郭を強調しているメリットもある。メディアでのインタビューでは、10歳まではメタル・キッズだったと白状しているけど、案外今もそっちの気があるんじゃないか。終盤に演奏したヘヴィなリフがリードする「Butt-House Blondies」なんかはその名残があるし。

アンコールはみんなお目当ての「Round And Round」からスタート。なーなーなーなー。Pitchforkで年間ベスト・シングルに輝いただけに一気に盛り上がる。この曲に限らずアルバム『BEFORE TODAY』は楽曲の質が恐ろしいほど高いことを再確認。続いて披露した「Fright Night (Nevermore)」ももちろんアルバムのハイライト。大ラスはちょっと異色な「Revolution's A Lie」。ダークなニューウェイヴ(=ニューヨーク)風で、どうやらDEERHUNTERのBradford Coxが飛び入りしてたらしく、途中からノイズを強調したシューゲイザーっぽい表現になっていた。

結局、1時間もやんないんじゃないかと思ってたパフォーマンスは前座も含めて2時間半にもおよび(前日ともかなり違ったセットだったよう)、さすがに仕事明けのスタンディングは疲れる。でもアルバムだけではわからなかった芸風を知ることができたし、自分が選んだ昨年のベスト・アルバムは間違いじゃなかったことがわかっただけでも行った価値はありました。

Set List
1. Hardcore Pops Are Fun
2. Credit
3. Thespian City
4. Bright Lit Blue Skies
5. L'estat
6. Getting High In The Morning
7. Driftwood
8. Foilly Foibles
9. Menopause Man
10. Bevery Kills
11. 1 on 1
12. Butt-House Blondies
13. Lil wig

Encore
14. Round And Round
15. Fright Night (Nevermore)
16. Revolution's A Lie

2010/9/15

KLAXONS @ SHIBUYA CLUB QUATTRO 2010.9.8  Live

NMEでは2007年のベストアルバム&シングルを獲得するなど華々しいデビューを飾ったKLAXONS。しかしその後はプロデューサーに恵まれずアルバム制作が停滞し、土壇場で決まったのが全く畑違いともいえるRoss Robinson。彼が手がけたKORNやSLIPKNOTのようにベースはバキバキ、ドラムはシャンシャンと響く異質なサウンドにリスナーは戸惑うばかり。おかげでセールス的には惨敗だったけどなぜかNMEやPITCHFORKでは比較的高評価、さてライヴは一体どういうことに。

ということでバンドの格から考えると随分小さいクアトロ(かつてはOASISやCREEDもここでやってたけど)にてお披露目ライヴが決定した。チケットはアルバム出る前にすでにソールドアウト、会場はこの手のバンドにしては男性が多め。前座はaMとかいうバンドで、後でスーパーカーの元メンバーと知ったけど、生ドラムともう一人パソコン開いたりギター弾いたりする人の二人組。人力ドラムンベースって今逆に新しいんだろか?

本編のステージは8時頃スタート。今回からツアーメンバーだったドラムのStephanが正式にか入試4人編成に、というか普通のバンドスタイルに。早速新作から「Flashover」でスタートしたけど、演奏自体もずっとロック色が強くなっていた。とはいってもアルバムのようなヘヴィ・ロック指向ではなく(当たり前)適度にタイトなもの。どうも今回からメンバーのパワーバランスが変わっているようで、ベースの巨人Jamieの出番が多い。反面、キーボードのJamesが後退している気がするし、ギターのSimonはなんだかあまり存在感がない。Jamesがリードをとる「Golden Skans」はさすがの盛り上がりだったけど、演奏がシンプルになった分オリジナルの過剰さが薄れてしまったのをリスナーはどう感じてたのかな。

それにしてもみんな1週間前に出たばかりの新作をよく覚えてる。ノリも妙にオイオイ系で客層が変化してるのか。Ross Robinson効果(そんなわけないか)?セットリストにあるように新作からの比率が高かったけど、終始盛り上がりっぱなしの75分。それでも本編ラストのお約束「It's Not Over Yet」と、大ラスの「Atlantis To Interzone」はやはり神。新作がこんなに売れなかったんだったら、ボツになったダンス・アルバムをリリース強行した方がよかったんじゃないかと思うくらいだけど(実際リリースするらしい)、まあこの日の盛り上がりを見る限り、ライヴ・バンドとしては成長したということでしょうか。

Setlist
01. Flashover
02. As Above, So Below
03. The Same Space
04. Gravity's Rainbow
05. Venusia
06. Golden Skans
07. Twin Flames
08. Magick
10. Valley Of The Calm Trees
11. Echoes
12. Future Memories
13. It's Not Over Yet

Encore
14. Surfing The Void
15. Atlantis To Interzone

2010/9/5

SUMMER SONIC 2010.8.8 Pt.2  Live

メッセで時間をつぶしていたらいつの間にかA TRIBE CALLED QUESTの時間になっていて、スタジアムに着いたら最後の1曲。せっかくTシャツ買ったのに、まあいいか。次は春の来日が最初で最後と思われてたけど意外とフットワーク軽かったTaylor Swift。カントリーどころか普通のアイドルとしてもこのインターバルは異例。あんまり夏フェスっぽくない人選だけどその分とっつきやすいのか観客も幅広い層が集まっていたよう。

で、パフォーマンスですが前回とほぼ同じなので省略。いや、良かったけどホントに書くことないもので。曲数削った中で1stからの曲を結構残してくれたのが意外だったかな。この分だと新作を携えてのツアーもありそうですね。

Set List
01. You Belong With Me
02. Our Song
03. Teardrops On My Guitar
04. Fearless
05. Forever And Always
06. Fifteen
07. Today Was A Fairlytale
08. Should've Say No
09. Love Story
10.Picture To Burn

そしてついにヘッドライナーのStevie Wonder。観客の入れ替わりはあまりないようで、何となく今年のラインナップはハードルが低いというか非ロック系リスナーが参加しやすい構成になってたのかも。しかしいくら誰でも知っているヒット曲が多いからといってStevie Wonderが単なるヒットメーカーなわけがなく、(前にも書いた気がするけど)70年代最もクリエイティヴだったアーティストだけに期待は高まります。

最近のフェスとしては珍しく予定時間過ぎても音沙汰なし。15分くらい経ったところで場内暗転してハーモニカが響く。そしてStevie登場、そのまま曲は「My Eyes Don't Cry」へ。この曲含めて『CHARACTERS』から2曲も取り上げてたけど、結構忘れられてた作品なのに再評価されてるのだろうか。

その後は予想通り70年代中心のヒット曲連打。序盤にバラードのメドレーであんまり演奏しない「Ribbon In The Sky」「Stay Gold」「Lately」をやったのは嬉しいサプライズ。その後「新曲を歌うよ、ちょっとHip Hopっぽいんだ」と一瞬観客を引かせておいて歌いだすのは「Empire State Of My Mind」。一緒に歌わせようとしたけど、この日の観客には厳しかったか。すかさず曲は「Higher Ground」、何かAlicia Keysのトリビュートみたいになってきたぞ。

この曲や中盤の「Living For The City」は、当時それほど大きなヒットじゃなかった(つまり1位じゃないということ)にも関わらず、今では最も知られている曲となっているのが面白いですね。「Higher...」についてはRED HOT CHLLI PEPPERSやLenny Kravitz、Alicia Keysがカバーしたのが大きいとして、「Living...」についてはそのメッセージ性がいまだ普遍性を持つからなのでしょう。ステージにはこの曲が書かれた時代を思わせる蒸気船に乗って出稼ぎに行く人々だけでなく、アジアでおそらく先進国の下請け仕事をしている人々も映し出されていました。Stevieが訴えていた様々な差別というのは決して解決したわけではなく、むしろ地球規模では拡大しつつあります。本当はこの曲が陳腐化してしまうような世の中であるべきなのでしょうが、実際には時代とともにこの曲の価値が上がってきているのが現実です。

後半には予告されてたように息子のMuntazが登場、しかし立ち振る舞いから歌までグダグダで、ようやく日本だけで決まったデビューも前途多難なような。なんかポップ・ミュージックの世界で二世ってうまくいかないものですね。Enrique IglesiasとNatalie Coleくらいかな。彼が去ってからの「Sur Duke」の盛り上がりがちょっと寂しかった...。

その後は最後まで突っ走りますが、大所帯のバンドといい、それに負けないハイトーンを維持するStevieといい、トップ・エンターテイナーの実力を見せつけられました。ちょっと短かったけど最後は期待通り「Another Star」で大団円。最近はフェスに行ってもダラダラして帰ってくることが多かったのですが、久しぶりに充実した年となりました。やっぱヘッドライナーって重要だなあ。

01. My Eyes Don't Cry
02. Master Blaster
03. We Can Work It Out
04. If You Really Love Me
05. Ribbon In The Sky - Stay Gold - Lately
06. Empire State Of Mind - Higher Ground
07. Don't You Worry 'Bout A Thing
08. Living For The City
09. Free
10. My Cherie Amour (with Mumtaz Wonder)
11. Sir Duke
12. Signed, Sealed, Delivered (I'm Yours)
13. I Just Called To Say I Love You
14. Superstition
15. Another Star - Happy Birthday

ということで1ヶ月かかってようやくアップできました。すでにKLAXONSのライヴが目前に迫っており、こっちもどうにかしなければ。新作微妙なんですが大丈夫かな。

2010/9/4

SUMMER SONIC 2010.8.8 Pt.1  Live

すっかり書くの忘れてましたが、ようやく2日目の様子です。この日は午後からしか目当てがなかったものの、気温と混雑を考えて午前中に会場入り。初日は立ち寄らなかったメッセをまずは見学。SONICではサカナクションが大人気だったものの、典型的なフェス御用達文系バンドといった感じで特に印象に残らず。食事を済ませて早々にマリンへ向かうことに。スタンドでぼんやりしてたところでおしょうさんと遭遇。まずは何となく場違いなJason Deruloから観戦スタート。

何となく「Whatcha Say」の一発屋的、しかもバラード主体の印象があり果たして盛り上がるのかと心配してましたが、意外にダンス・ナンバー主体。ドラムセットを入れた半分バンド形式でダンサーを従えたパフォーマンスもなかなか。肝心の「Whatcha Say」を序盤で出してしまいましたが、その後も「Flashdance...What A Feeling」使いの「The Sky's The Limit」、後続のヒット「Ridin' Solo」「In My Head」と続けることで飽きさせない構成でした。しかし「Sexyback」のカバーはJustin Tmberlakeが神ではない日本ではいまいち訴求力がなかったかな。

続いては話題にはなっていたものの意外にも日本では初ライヴのOrianthi。MJが選んだ最後のギタリストというより、もはやガール・ロックの最新型として認知されつつあるようで、観客も若い女性中心に盛り上がってたよう。VAN HALEN「Jump」をバックに登場した彼女は思ってたよりずっと可愛い系で、選曲もポップ指向に組み替えた『BELIEVE (II)』中心。「According To You」を早々と披露しても、その後のインストナンバー「Highly Strung」(アルバムではSteve Vaiとの共演)や新曲の「Shut Up And Kiss Me」、CREAMの「Sunshine...」、Jimi Hendrixの「Voodoo...」など盛りだくさん。肝心のギターはそれほど凄いとは思えないものの、理屈ではない求心力は感じられるし、そもそもこの路線をずっと続けるとは思えないので貴重なパフォーマンスだったかも。それとも単独決まるかな(それならもう一度観てみたい)。海外では定番のPrinceのカバー「Let's Go Crazy」が聴けなかったのはちょっと残念。

Set List
01. What's It Gonna Be
02. Bad News
03. According To You
04. Suffocated
05. Sunshine Of Your Love
06. Highly Strung
07. Courage
08. Shut Up & Kiss Me
09. Voodoo Chile

今度は再びメッセに移動、もちろんシャトルバスです。そして第二のお目当てTHE DRUMS。ギター・バンド不遇の現在に理想的な形で登場した、ということで何となくFRANZ FERDINANDのデビュー当時のようなモテ方をしていますが、予想通りステージはかなりの人。入場規制寸前だったようですね。メンバー全員こぎれいな感じで、実際のパフォーマンスもかなりアイドル的な要素があり、2曲目の「Best Friend」ではギターの人が楽器を置いてタンバリン片手に踊る。それもかなり派手に。思ったより色物っぽい感じを受けたのが心配だけど、今のところ一番わかりやすいブルックリンということで、日本人受けしそうですね。

Set List
01. It Will All End In Tears
02. Best Friend
03. Submarine
04. Book of Stories
05. Make You Mine
06. Saddest Summer
07. Don't Be A Jerk, Johnny
08. Me And The Moon
09. I Need Fun In My Life
10. Forever And Ever Amen
11. Let's Go Surfing
12. Down By The Water

続いてはこの日一番のお目当てBAND OF HORSES。アメリカーナ系のバンドはなかなか日本でお目にかかれない上に来たとしてもフジロックに取られがち。そんな中彼らは08年に続いて凝りもせず?サマソニを選択。しかもメジャー第一弾の最新作『INFINITE ARMS』がUSチャートTOP10入りという、絶好のタイミングでの来日。しかし先ほどのTHE DRUMSのお客さんはほぼ帰ってしまい会場はガラガラ。大丈夫かと思ってたら何とか開演時には半分くらい埋まっていて一安心、それにしても外国人ばっかりだなあ。

新作中心のセットリストと思いきや、オープニングからデビュー作の「Monsters」。これは意表をつく展開。しかし主観が入っているのは承知だけど、先日のWILCOや昨年のMMJといいこの手のバンドは本当にパフォーマンスに説得力がある。そのMMJとの類似性を指摘されるMMJだけど、Ben Bridwellのヴォーカルは他のアメリカーナ勢に比べてずっと力強く、演奏のスケール感もメジャー指向。ステージ後方のスクリーンにはアルバムカバーを思わせるプラネタリウム的な照明が当たり、雰囲気を盛り上げる。それだけでなくツアーのオフショットも映し出され、やっぱりこの人たちツアーとビールがなければ死んでしまう人種なんだなと再確認。

しかし選曲はほとんどが前作からで、新作からは終盤の3曲だけ。もうちょっと聴きたかった。単独...ないだろうなあ。

Set List
01. Monsters
02. The General Specific
03. Is There A Ghost
04. Islands On The Coast
05. Cigarettes, Wedding Bands
06. No One’s Gonna Love You
07. Compliments
08. Laredo
09. Older
10. The Funeral

(つづく)

2010/8/16

SUMMER SONIC 2010.8.7 Pt.2  Live

本当は初日の夕方はEve - Keri Hilsonと回る予定だったのが結局GIRLSを観たら中途半端な時間になり、場所取りも兼ねてマリンに戻りTHE OFFSPRINGを観る。何度も観たバンドだけど、ベスト盤以降全然聴いてなかったのでいつの間にか知らない曲が増えていたなあ、と思ってるうちに寝てしまった。

で、本日のヘッドライナーJay-Z登場。発表された瞬間に二日券買ったくらいなので、やはりちゃんとした場所で観たい。結局スタンドの一番前(ばか高い指定席のすぐ後ろ)を確保して備えることに。考えてみれば前回の来日は『THE BLUEPRINT』のツアーで、Hip Hopとしては初ともいえるホール公演。ベイNKホールのキャパに対してはガラガラだったけど、横浜や沖縄のクラブを満員にすることで体裁保っていた他のラッパーとは格が違うことを見せつけていた。そして今回は『THE BLUEPRINT 3』のツアーで、またしてもHip Hopとしては初のスタジアム公演。スタンドには空席が目立つのはやはり寂しいけど、盛り上がりの規模が違ったとしても日本でもシーンをリードするのはジガなのだ。

派手なステージセットや大人数のバンドの様子はオフィシャルサイトで確認してもらうとして、やはりパフォーマンスは圧巻。サポートのMenphis Bleek(前回来日時もサポート...出世してないのか?)との息もぴったり。New York...を歌わせるためだけに連れてきたBrigit Kellyも映像で見るよりずっと華やかなイメージ。ここ2年ほどロック系のフェスに出まくってるためか選曲も配慮が見られ、「Encore」「99 Problems」はLINKIN PARKとの共演ヴァージョンだったし、他にも「Heart Of The City」はU2「Sunday Bloody Sunday」、「A Dream」はAEROSMITH「Dream On」をトラックに差し替えてた。あと「Izzo」も「I Want You Back」をもっとわかりやすく使ってたか。

それでも観客はJay-Z目当てというよりヘッドライナーだから見てみようという人が多かったらしく、コール&レスポンスも不発っぽかった(スタンドからの印象では)。まあ「Empire Of My Mind」やRihannaの「Umbrella」をもってしても盛り上がらないということは客層が違いすぎるのだろうし、違う客層がこれだけスタジアムに集まったということは、ある意味フェスとしては正しい機能を果たしているということだろうけど。

個人的にはALPHAVILLE「Forever Young」を合唱できたこともあり(サビだけではたいして面白くないということもわかった...本物来日しないかな)大満足のパフォーマンスだったけど、やっぱりフェスじゃなくてHip Hopとしてのステージをもう一度観たいかな。

01. Intro
02. Run This Town
03. Diamonds From Sierra Leone
04. On To The Next One
05. D.O.A. (Death Of Auto-Tune)
06. Takeover
07. You Don't Know
08. The Point Of Authority / 99 Problems
09. Is That Your Chick (The Lost Verses) / Smack My Bitch Up
10. Beware Of The Boys
11. Just Wanna Love U (Give It 2 Me)
12. Public Service Announcement
13. Heart Of A City (Ain't No Love) / Sunday Bloody Sunday
14. Empire State Of Mind
15. A Dream / Dream On
16. Dirt Of Your Sholder
17. Hovi Baby
18. Izzo (H.O.V.A.)
19. Jigga What, Jigga Who
20. Swagga Like This - Jockin' Jay-Z
21. Show Me What You Got
22. Thank you
23. Fiesta - '03 Bonnie & Clyde - Girls,Girls,Girls - Umbrella
24. Big Pimpin'
25, Hard Knock Life
26. Young Forever
27. Numb / Encore

この後はPAVEMENTを観る気満々だったけど、結局疲れてそのまま帰宅。家に着いてもまだ22:30。昨年のLady Gagaといい、なんか本命観ないまま帰ってしまうというのがパターン化しつつある。まあ、年齢的にこんなものでしょう。

つづく。

2010/8/15

SUMMER SONIC 2010.8.8 Pt.1  Live

ちょっと時間が空きましたが、とりあえずテキストだけアップします。

一昨年は行かなかったし、3日開催となった昨年は1日だけ参加。ということでフル参加は3年振りとなるサマソニですが、まさかこんな暑い年に当たるとは...。ということで駐車場の空きも気になるし、昼過ぎに駐車場の端から端まで歩くのは危険すぎるので早めに到着。おかげで早い時間のアクトを冷やかしてました。

まずはマリンステージのFACT。日本のバンドですがメロディとスクリームのコントラストが印象的なLOSTPROPHETSタイプのサウンド。欧州でツアーを重ねてきたらしく安定感のあるパフォーマンスが印象的。この手のバンドにしては爽やかなルックスで、今後人気が出てくるのでは。

続いては世界中でヒットを連発する3 OH! 3。デビュー当初「21世紀のBEASTIE BOYS」なんて言われてましたがせいぜい21世紀のLFOってとこでしょうか。2人のMCに3人のバンドがつくオレンジレンジやCRAZYTOWNタイプのミクスチャー。しかし曲にも演奏にもインパクトがなく、前のFACTと比べても迫力不足な感じは否めません。ダンスステージなら映えたかもしれないけど、マリンではちょっと場違いだったかな。

いい加減飽きてきたので食事と物販で時間をつぶし、矢沢永吉に備えて?タオルを購入。こういう求心力の強すぎる人は、興味があるのですがなんとなく敷居が高い感じがして観る機会がなかったのですが、フェス参加だと気軽に参加できるのが良いところ。本人もそれを期待してるのか、初めてのお客さんにのんびり楽しんでほしいようなMCをしてました。パフォーマンスはさすがの一言ですね。期待のタオル回しも観ることができたし、本日の目的20%くらいは終了。

次は本命、6年振りにサマソニで来日するNas。一昨年の単独は海外旅行中で行けなかったので、今回の最来日は本当に楽しみ。しかしただでさえHip Hopに冷たい日本の客、しかも日本ロック界最大のカリスマの後じゃ人なんて集まるんだろうか。案の定アリーナの客はほとんど入れ替わったにもかかわらず、徐々に人が集まってくる。最終的にはこの日一番といえるくらい集まってまずまずの状況(もちろんスタンドはがらがらですが)。

ステージはイントロに続き「Hip Hop Is Dead」でスタート。最近のツアーでは(Damianとのは除く)オープニングの定番ですね。Hip Hop!というレスもちゃんとついてるようで、盛り上がりは前回以上かも。Hip Hopは死んだというメッセージに続いて『ILLMATIC』からのトラック=本物のHip Hopの連打という流れが最高でした。ここからは代表曲をほぼ時系列に披露するといういつものパターン。個人的に「Nastradams」「Hate Me Now」をやるんだったら「NY State Of Mind」や「Represent」などが優先だろ、とは思いますけど。途中Damian Marley共演曲を挟んでラストはネタ元のPhil Collins「In The Air Tonight」から「One Mic」で締め。

終わってみれば前回以上に気合いの入ったパフォーマンスで、今日の目的は半分達成。

01. Hip Hop Is Dead
02. The World Is Yours
03. It Ain't Hard To Tell
04. Life's A Bitch
05. The Message
06. Street Dreams
07. If I Ruled The World
08. Hero
09. I Can
10. Nastradamus
11. Nas Is Like
12. Hate Me Now
13. Get Down
14. Stillmatic
15. As We Enter
16. Strong Will Continue
17. Got Ur Self A Gun
18. Made You Look
19. One Mic

続いてはメッセでEveを観る予定だったのがキャンセルになったとか。彼女、以前もこんなことなかったっけ。まあいいか、時間が空いたので食事をしながらビーチステージに向かう。隣の外人がさっきの興奮をひきずってかGet yourself a gun♪なんて歌ってるけど物騒だからほどほどに。実はビーチステージは初めて行ったけど、その名の通り砂浜の上に小さいステージが立ってるだけのもの。これから観るGIRLSがともかくとして、ヒルクライムとかファンモンとかこんなキャパで大丈夫なんだろうか。

で、GIRLS。昨年のクリティック・ポールを席巻したUSインディの新星、純真無垢&ちょっとナイーヴなイメージのある印象でしたが、開演前にギターとキーボードが来日できなくなり、今日のパフォーマンスは3人で行う旨がアナウンスされた。ええと、彼ら二人組じゃなかったっけ。しかもステージ上に花束が置いてあるなどの仕掛けは良いものの、出てきたのが決して趣味の良いとはいえないカッコの大柄な男3人。なんかイメージ違うなあ(すでに来日経験ありますが)。

しかし1曲目「Laura」のイントロでそんなガッカリ感はなくなった。まず演奏が巧い。リズム隊はもちろん、ヴォーカリストが弾くギターの繊細なプレイは相当なもの。これはこれでCDの儚さが裏切られた感じはするけど、しかしそこはヴォーカルが期待通り。というか声量が小さすぎ。完全にサウンドに埋没してる。MCでも声が小さくて思わず笑ってしまった。でも、これで純真無垢なインディ・バンドの体裁が保てたか。この3人の演奏で十分バランスとれてたと思うけど、一度フル編成でのライヴもみてみたいかな。

つづく。

2010/5/15

John Mayer @ JCB HALL 2010.5.12  Live

クリックすると元のサイズで表示します

最新作『BATTLE STUDIES』が初登場1位となり、これでオリジナル・アルバムはすべてTOP10入り。シングルもTOP40ヒットが10曲と、気がついたら00年代最も成功したアーティストの1人となっていたJohn Mayer。前回の来日は悪名高きガーデンホールだったけど、今回は何となくゆったり観れそうなJCBホール。案の定あっという間に売り切れて追加公演が決まってたけど、何とか2日目のチケットを手に入れることができました。

最近は音楽以外でやんちゃな言動が目立つJohn。本国では女性が圧倒的に多いのだろうけどここ日本では客層はかなり広く、年配の楽器マニア?もいれば外国語飛び交う若い女性も多い。それでも開演前から女性陣のかけ声は他を圧倒していた。パフォーマンスはほぼ定刻通りに始まり、オープニングは予想通りアルバムと同じく「Heartbreak Warfare」。ハートブレイク・マークがアルバムカバーやTシャツのモチーフになっていたように、これが実質アルバムのタイトル曲なのだろう。しかし...それにしてもヌルい曲。前作『CONTINUUM』が結構気合入った作風だっただけに、今回のラブ&ハートブレイク満載みたいな世界はちょっとキツい。それでもライヴだと意図的にラフに仕立てたバンド・サウンドや図太いJohnのギターのせいでかなり迫力がある。あと、やっぱり今みたいに髪短い方が似合うのでは。

続いては「Crossroads」、というか気付かなかった。すみません。どうもこの曲、CREAMカバーの印象が強すぎるし似たような曲が世の中にいっぱいあるもので。アルバムではサラっと流していたけど、ライヴではかなり気合入った演奏でした。続いてはデビュー曲「No Such Thing」。イントロで盛り上がりますねえ。こういうチャラい曲を未だにやってくれるところが彼の良いところかな。あと、Johnといえば日本語のMC。小田原に留学してただけあって簡単な日本語はほとんど問題なし。でも流暢すぎて海外アーティストのライヴという有難味がない?

そんな彼のサービスにオーディエンス、というか女性陣も大盛り上がり。最初はI love you!とかI love you more!!とかだったのが、しまいにはSet me free!だのMy body is wonderland!!だのと言いたい放題。さすがに下着を投げる人はいなかったけど、相変わらずのモテモテぶり。しかし彼って親からすれば、絶対娘の彼氏にしたくないタイプでしょうねえ。

セットは新作からが大部分で、前回聴けなかった「My Body Is..」が聴けたのが嬉しいところ。反面「Waiting On The World To Change」も「Daughters」もなし。しかし毎日セットが変わっていたようで、そんな柔軟性もライヴが産業化した今となっては珍しいところ。曲数少ないようだけど、これで2時間近く。老弱男女、マニアから初心者まで大満足のパフォーマンスで、最近は幅広い層に受ける音楽がないなんて言う人がいれば、是非観てほしいライヴでした。

-Set List-
 1. Heartbreak Warfare
 2. Crossroads
 3. No Such Thing
 4. Slow Dancing In A Burning Room
 5. Perfectly Lonely
 6. Stop This Train
 7. Your Body Is A Wonderland
 8. Vultures
 9. Who Says
10. Friends, Lovers or Nothing
11. Half of My Heart
12. Gravity

-Encore-
13. Bigger Than My Body
14. Wheel

* * *

更新滞っててすみません。しばらく月1-2回が限度だと思います。

2010/4/28

Rock - Alternative/対立から共存へ  00s Review

まずはこの1枚

クリックすると元のサイズで表示します

THE STROKES『IS THIS IT』
NYのロック・バンド。ニューウェイヴ直系のシンプルながら知能指数高そうなサウンド、実はメンバーほとんどお金持ちの息子というプロフィールが21世紀流。

そもそもオルタナティヴが90年代以降のUSロックの総称だったり、UKロックは全部インディ・ロックだと思ってる人が多かったりするように、メインストリームとオルタナティヴの境界自体はっきりしなくなっています。しかしこのコーナーでは(異論も多いかと思いますが)フォーマットとして定着しているか否かがその区分けとして取り扱います。

クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します

90年代から続いているメインストリーム・ロックのフォーマットに風穴を空けたのはNYのTHE STROKESでした。そしてTHE WHITE STRIPESやTHE HIVES、THE VINESがそれに続きます。この時点では4バンドともギター主体のシンプルなサウンドだったこと、THEで始まりSで終わるバンド名などから、ニュー・ガレージ、ロックンロール・リバイバルなどと呼ばれていました。今聴くとこの4組が同一視されていたのが不思議なくらいですが、それだけフォーマット・ロックの閉塞感が強かった=新勢力への期待感だったのでしょう。

しかし彼らの立ち位置は、既存勢力おリプレースというよりは新市場の発掘に近く、70-80年代のパンクや90年代のグランジのようなメインストリームへの対抗意識は見られませんでした。一部の狭量のリスナーがカウンター・ミュージックとして彼らを持ち上げはしましたが、実態としてはメインストリームもオルタナティヴもどっちも聴くユーザーが存在したのがこれまでのシーンの変化と違うところでしょうか。

クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します

新勢力はディケイド前半にはNYを拠点に勢力拡大。ギター・バンドにダンス・ミュージック、というかポスト・パンクの要素を取り込んだスタイルのTHE YEAH YEAR YEAHSやINTERPOLが同じNYから登場。プロデューサーとして活躍していたDavid SeitekやDFAは、それぞれTV ON THE RADIO、LCD SOUNDSYSTEMといった自らのバンドを率いて成功を収めます。

クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します

ディケイド中盤にはこういった80sニューウェイヴの影響を受けたバンドが次々に注目を集め、MODEST MOUSEやARCADE FIREといったこれまで一部のリスナーからのみ高評価を受けていたバンドさえも商業的成功を得ることになります。

クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します

ディケイド終盤はNYのブルックリンを拠点とするアーティスト集団が大ブレイク。アイドル的な人気も持ったMGMTの成功を機にシーンに注目が集まると、ANIMAL COLLECTIVEやDIRTY PROJECTORSといった知る人ぞ知るバンドまでがチャート上位に登場。そして元祖ミュージシャン・コミュニティともいえるアセンズのELEPHANT 6は90年代には評論家に相手にされなかったものの、10年経ってようやく再評価。そのおかげで数少ない当時の生き残りOF MONTREALにスポットライトが当たることとなりました。

クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します

さて、米高英低、東高西低ともいえる00sのオルタナティヴ・シーン、しかし西海岸からは復活したSUB POPレーベルからTHE SHINSやFLEET FOXESが登場、GIRLSのデビューも新たな西海岸シーンの牽引役を期待させます。イギリスからもTHE XXのようなバンドが静かながら現れてきており、次のディケイドへの種は確実に撒かれている気がします。

* * *

最近更新さぼってました。このコーナーも次回で終了します。もうちょっとおつきあいください。

2010/4/25

WILCO @ ZEPP TOKYO 2010.4.23  Live

クリックすると元のサイズで表示します

4月も終わりだというのに冷たい雨が降る東京。お台場はさらに寒く、チケットの売れ行きも芳しくなかったこの日のライヴの先行きが心配される1日だった。が、会場に着くと当日券もよく売れてるようでなかなかの人出。結局ほぼ満員近い状態となって開演を迎えることとなった。

とはいっても本国ではアルバム出せばTOP10入り、アリーナ・クラスのソールド・アウトも当たり前のWILCOにとってこのキャパはいかにも狭い。ちゃんと演奏してくれるのか心配になってしまうが、客層が去年のMY MORNING JACKETに近い(夏フェス系+外国人)ので何となく安心感。ちなみにテーパーズ・エリアが設置されて録音OKなのもMMJと同じでした。

ライヴは10分遅れでスタート。オープニングはもちろん最新作の1曲目「Wilco (The Song)」。ちょっと音がこもり気味だけど、余裕の演奏が心地よい。最後は"Wilco,Wilco"のリフにあわせてメンバーの紹介MCを入れるという余興もあり。しかしJeff Tweedyってこんなに丸い体型だっけ?

続いてはやはり最新作から「Bull Black Nova」。セットリストが固定してないバンドだけに次の展開が気になるなあと思ったら、次は前作『SKY BLUE SKY』から「You Are My Face」。ちょっと地味なアルバムだったけど、シンプルなだけにライヴ映えします。そしてそろそろギアが入り、ギターのフィードバックノイズが響き渡る。「I Am Trying To Break Your Heart」のイントロに客席は大盛り上がり。結構歌ってる人もいました。

ここから00年代のマスターピース『YANKEE HOTEL FOXTROT』『A GHOST IS BORN』からの楽曲が多くなるけど、Jim O'rouke(別件で来日中、会場にも来てたらしい)の音世界をほとんど忠実に再現しているのは見事だった。特にギター/シンセサイザーのNels Clineがサウンドの要なようで、フュージョンばりのギターソロからフィードバック、シンセサイザーのノイズと大活躍。CDではフィドルと思った音もギターで再現してたのは驚きだった(ファンならとっくに知ってることだろうけど)。一方で当時は酷評された『SUMMERTEETH』からも選曲が多く、定番の「Shot In The Arm」では大合唱だし、「Via Chicago」
ではアコギの弾き語りから一転してヘヴィ・ロックみたいになる例の展開がさらに強調されている。

さて、ここまでほとんど無口に進めてきたJeffだけど「Muzzle Of Bees」の最後のNelsのギターソロでケーブルが断線して音が切れてしまい(これ気持ちいい音だっただけに残念、でもこういうハプニングもライヴならでは)、観客から「ドンマイ」と言われると「アリガト」。ここからタイミングを掴んだかMC開始。しかし「何か質問は?」と話しかけると次々に自分勝手にしゃべり出すのにうんざりしたか「アメリカ人黙れよ、お前らのために来てるんじゃないからないな」(もちろん愛情込みの表現でしょうが)と応酬。何か良い感じになってきました。

終盤は「Spiders (Kidsmoke)」の長尺ヴァージョン。ライヴ盤『KICKING TELEVISION』でもハイライトでしたが、やはりCDとは段違いのパワー。終盤ドラムソロを挟んでハードなリフでビシっと決めてくれました。もしかしてこれで本編終了?と思いきやすかさずメロディックな「Hummingbird」に突入。このコントラストの付け方が心地いい。この曲の合唱に気を良くした?Jeffが「次も一緒に歌ってくれよ」と「Jesus Etc」のイントロが流れると会場から大歓声、ほぼ観客だけで歌いきりました。会場には確かにアメリカ人っぽい人も多かったけど、歌い方や声量を考えるとほとんどが日本人が歌ってたんじゃないかなあ。前日の大阪の様子が口コミで伝わってたのかもしれないけど、こういう盛り上がりが日本でも体験できるなんて嬉しい限りです。そういう自分、1stヴァースとコーラスしか覚えてませんでした...。

アンコール入れて26曲、2時間ちょっと。本国では3時間以上のセットもあることを考えると物足りないと思う人もいるかもしれないけど、カナダや欧州もこのくらいだし、何よりバンドの演奏だけでなく(技術的には"ものすごい巧い"ほどではなかったけど、気持ちよい巧さだった)会場の雰囲気の素晴らしさが印象に残る1日でした。それにしても2週間の間にPAVEMENTとWILCOが観れるなんて幸せです。ここ2ヶ月ほどかなり忙しく体調も崩し気味でしたが、無理してチケット買って本当によかった。

1 Wilco (The Song)
2 Bull Black Nova
3 You Are My Face
4 I Am Trying To Break Your Heart
5 One Wing
6 Shot In The Arm
7 At Least That's What You Said
8 Radio Cure
9 Muzzle Of Bees
10 Deeper Down
11 Handshake Drugs
12 Impossible Germany
13 Via Chicago
14 Poor Places
15 Reservations
16 Spiders (Kidsmoke)
17 Hummingbird
18 Jesus, Etc.
19 You Never Know
20 I'm Always In Love
21 Heavy Metal Drummer
22 Hate It Here
23 Walken
24 I'm The Man Who Loves You

- encore -
25 The Late Greats
26 I Am Wheel



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ