1990年、ハタチになる少し前に手にしたのがこの本でした
かむしゃら1500キロ 1972年7月28日筑摩文庫刊行
まだヨタハチオーナーでなかったものの、車好きになり始めた頃(十代は車に全く興味なし)で浮谷東次郎さんの何たるかも知らず、自動車関連的位置づけで入手したとおもう。

内容も文章も感動的でもドラマチックでもないが、共感する場面が多くあり惹かれた、先日この
クライドラーを見れたことは、本当に嬉しかった。
この本を手にする前に私も東京の大学に行った友人との深夜の電話から
「来いよ!」 「おぉ行ったるわ!」
の他愛も無い言葉遊びはずみのまま、財布以外大した荷物も地図も無いままリード50(スクーター)で上京した経験がある(しかも
2度)

浮谷東次郎さんというと、生沢さんと比較され、ヤンチャで野暮ったいイメージで書かれることが多いが、文章から優しく洞察力に優れ、誰にでもフレンドリーで女性にも気さくに話す好青年だったと思うし、この写真からすればイケメンだ!
オートバイと初恋と(1974年) 俺様の宝石さ(1972年)
上記2冊も文章としては普通で、今なら書籍になったかは?だが、中学でバイクに乗り1960年とゆう時代に18歳で単身アメリカ留学し横断旅行が出来る、破天荒かつ恵まれた青年のドキュメントとすると相当面白い。

その横断の相棒がCB77、しかもクリップオンハンドル!
狭い日本を腕上げてツーリングするハーレーと同じぐらいのスパルタンさ(笑)
この影響もありCB72に憧れがあり・・・

しかし現実はすげーなーって指くわえてるだけの社会人。
もう少し早くに旅を知ってれば・・っと守りに入っていた自分がもどかしいのか、大きな単車があっても、小さな原付で長距離を走るのが好きな私は今も変わってません。
和製アバルト感も理由ですが、
トヨタスポーツ800のオーナーになるきっかけを作ってくれたのは、浮谷東次郎さんが一番の理由であり、がむしゃら1500キロが源です!